位置情報データはこれからなくてはならないものに
更新の間が空いてしまいました。ご無沙汰しておりますが、酒田Pです。
先日以下の記事で弊社サービス Profile Passport の名前も取り上げて頂きました。ありがたいことです。
点の位置情報データから、ロケーションインテリジェンスへ
こちらの記事にも書かれているのですが、最近位置情報データを活用した広告配信やそれに関するデータ分析をするためのシステムがたくさん登場しています。ポケモンGOを皮切りにその活用がどんどん広がっていることは、我々も肌身に感じています。
弊社ブログウォッチャーのサービス紹介をする際、最近は「ロケーションインテリジェンスをやってます」と言うようにしています。位置情報をただ集めるだけの時代は終わり、いかにそれを賢く管理、活用出来るかというフェーズに入って来ています。弊社でも「データマネジメント部」を立ち上げていかにデータの意味付け、セグメントを多く切れるか、あるいは実際の「来店捕捉」をどう可視化するかというところに注力しています。
ジオフェンスを活用した来店の可視化、近隣店舗との比較であれば例えば以下のような生活圏の可視化や店舗ごと来店数比較のようなことが実現可能です。場所を指定頂いてサンプルのデータを作成することも可能ですので、ご興味お持ち頂ける方はぜひ一度お問い合わせ下さい。
Satori様、トレジャーデータ様、MIERUKA様のセミナーでお話しさせて頂きます
Satori様主催の以下のセミナーの「位置情報活用編」のパートで登壇させて頂く予定です。こちらもお時間都合のつく方はぜひご参加下さい。
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位置情報活用プラットフォーム「プロファイルパスポート」では自社アプリでの位置情報活用だけではなく3rd partyデータの統計解析、DMPとしての利用も可能です。詳しくは以下からお気軽にお問い合わせください!
よくある「あの問題」を、ビーコンで解決してみた!
前回は弊社のProfilePassportを使って簡単に位置情報ゲームを作りました。その後お問い合わせがいくつかありまして、ブログウォッチャーのブログもお役に立てているようです。
なによりでございます! ブロモン万歳!!
ビーコンの電波を受信したら、スマホアプリで
・モンスターを出現させる
・お宝をゲット
・特別なお便りが届く
・お給料が増えてしまう
・実際に美人ナースとの出会いが訪れる
などのように使うことが多いかと思います。(なんでやねん)
つまり、
「反応したら → ◯◯◯する」
という方式です。
世界中を探し回りますね、ビーコンを受信するだけで給料が増えるなら。そして出会った美人ナースに「もう働かなくていいよ。僕の給料明細を見てごらん!」などと言ってアピールするんです。すると彼女はこう応えるんです
「私は仕事が好きなの。ごめんなさい。」
って。知ってます。僕の人生はいつもこんな感じです。
話を戻しましょう。ここでProfilePassportのSDKリファレンスをちょっと見てみます。
こちらはBeaconListenerというクラス(プログラム部品)のListenerメソッド(何かあったら教えてくれるところ)です。
「進入」という言葉の他に、「離脱」という言葉も見えます。
ここでいう進入は、ビーコン電波の届くエリアに入ったらという意味です。
離脱というのは逆に、ビーコンのエリアから出たらという意味になります。
つまり、ProfilePassportのSDKでは、
「ビーコンエリアから離脱したら → ◯◯◯する」
という方式も、簡単に扱うことができるのです!
ビーコンエリアからの離脱を活用
ビーコンエリアから離脱したら、
・モンスターがいなくなる
・お宝や特別なお便りが消えてしまう
・給料が減って、美人ナースが見向きもしなくなる
でしょうか。悲しすぎますね。これはダメな使い方です。もっと上手に使わないといけません。
離脱・・・、 離脱・・・、 離脱・・・・・・・・・・・・・・・ハッ!
ちょっとイカした使い方を思いつきました。実際にアプリを作ってみようと思います。
ビーコンを設置する場所は、ココです!
そう。なかなか離脱してくれなくて、いつも我慢する羽目になるんです。あそこでいつもくつろいでるアイツを離脱させる!そんなアプリを俺は作ります!!
このあたりでしょうか。個室にビーコンを設置します。これで準備は万端です!
仕組みはこうです。
【通常の個室使用の場合】
個室に入る → ビーコンエリア進入 → ◯◯◯ → ビーコンエリア離脱
この間5〜10分程度でしょうか。長くてもこのくらいですよね普通。
【通常とは異なる個室使用の場合】
個室に入る → ビーコンエリア進入 → ◯◯◯ → ・・・・・・出てこない!
ここでひとつ注意が必要なのは、出てこないのは人、というところです。ひょっとしたら人じゃない場合もあるかもしれませんが、ここでは人ということにしておきます。
つまり、ビーコンエリアに進入して一定時間が経っているのに、ビーコンエリアから離脱しない。そんなときに警告をすればいいんですね。
前回の記事で作成したアプリ(ビーコンを検知したらモンスターゲットだぜ!)にさらなる改造を加えました。 では早速試してみようと思います。
スマホを持って個室に入ると・・・
ブロモンが現れた!
ちなみに弊社ではブロモンを10匹集めるとランチが1食無料になります(ウソです
多くの社員が個室にブロモンをつかまえに来れば、監視効果も上がるかもですね。
さらに個室に長居をすると、 スマホが振動を始めました!!
ブロモンを乱獲してることになってる!! こうやって警告されてしまうという寸法です。
さらなる厳しい対応策
しかしこんな警告、表示されても無視してしまえば意味がないのでは? そう、善意だけで世の中回ればどれだけ楽でしょうね本当。
弊社には警告を無視するようなひどい社員はいません(きっと)が、さらなる厳しい対応策をとることもできるでしょう。
例えば、メールや業務で使っている連絡ツールなどに投稿してしまう、という方法もあります。Slackというチャットツールに自動投稿されるとこんな感じになるでしょうか。
監視委員会の権力はなかなかのものです。社長であっても逆らうことはできないでしょう。
これで、急な個室利用に困ることもなくなり、快適に仕事ができるようになりました。
いつもくつろいでいたアイツはというと、個室をあまり利用できなくなったせいか、お尻を壊して病院に行ってしまったそうです(笑) でもそこで看護してくれたナースが美人だったそうで、ホクホク顔で帰ってきました。くそー
ProfilePassportを使うと位置ゲーも簡単に作れる!
はじめまして。開発チームのSと申します。8月にはいって熱くなりましたね。日差しも強くて痛い! 外に出るのがおっくうになってしまう夏ですが、今年は違う!
そう。外の気温よりもある意味熱い「ポケモンGO」がありますからね!
位置情報ゲーム。以前にもブームがありました通称位置ゲーですが、家でくつろぎながらではどんなに時間をかけてもダメで、実際に外を移動することでレベルが上がったり、アイテムなどのコレクションがたまるんですよね。
公園や駅など毎で順位などもあったりして競争心に火がつきやすいです。毎日通る場所の順位がついつい気になって、意外と長続きしちゃう。そんな病みつきジャンルの位置ゲーです。
実は、我が社のProfilePassportを使うと、位置ゲーなども簡単に作ることができます。ProfilePassportで扱える位置情報は、位置測位でおなじみのGPSだけでなく、街角などに設置されているビーコンの電波や、無線インターネット接続などに使うWiFiの電波までも使えます。多彩な位置情報で、シチュエーションに合ったさまざまなイベントを発生させて、情報発信につなげることができます。
さらにProfilePassportではWeb上の管理画面から、位置情報に対する発信情報の変更が行えるので、運用もラクチン! なんて素晴らしいんでしょう(自画自賛)
■位置ゲーアプリを作ってみよう!
ということで今回は、簡単にオリジナルの位置ゲーアプリを作ってしまいます。
地図上でエリアを指定してモンスターを出現させるということもできるのですが、今回は別の方法を使おうと思います。
ビーコンです。しかも、当社オリジナルビーコン製品「PPビーコン」です!ジャーン!
大きさがよくわからないでしょうから、比較のために女の子にも並んでもらいました(なおさらわからない
ビーコンというのは、位置情報を示す特殊な電波を発信し続ける機器のことです。有名なのはApple社が規格化したiBeaconですね。iBeaconは東京駅など各所でも使われていて、大変メジャーなビーコンです。
ところが、メジャーであることと、単に決まった固定の信号を出し続けるだけというシンプル仕様が逆に問題点でして、同じ信号を出すiBeaconの複製を簡単につくってしまうことができます。
この場所に来ないと現れないレアモンスター専用のビーコンを作っても、ビーコン情報さえわかってしまえば、iBeaconのマネをするスマホアプリ(無料)を使うと簡単に偽造されてしまいます。それではレアモンスターにならないですね。
そこで登場するのが、我が社のPPビーコン。特殊な暗号化された信号を時事刻々と変化させながら発信し続けます。
PPビーコン1台で、通常使用ですと半径30m程に電波が届きます。設定を変えれば条件のいい場所ですと100mという広範囲にもできますし、数メートルという狭い範囲でのみ受信できるようにもなります。
電源は単三電池2本。これで約半年程使えます。メンテナンスフリーな感じがとても使いやすいです。ちなみにお値段はお一つ数千円程で販売しております。
iPhone5や6と並べるとこんな感じ。意外とコンパクトなんです。
ProfilePassportはiBeaconにも対応していますが、今回はこのPPビーコンを使いましょう。
■アプリへSDKを組み込む
AndroidとiOS用にSDKが用意されていまして、アプリへ組み込むことでProfilePassportが使えるようになります。
アプリへの組み込みは比較的簡単で、基本的にはライブラリのファイルを投入して、少々の設定値を書いて、Managerクラスのstartメソッドを呼ぶ感じです。
あとはProfilePassportの管理画面にて設定をします。
ブログウォッチャーだから、・・・ブロモンかな? みたいな安易なネーミングでアプリを作るのも、なかなか楽しいですねw
ビーコンを検知したら通知をする期間や、通知をタップしたら表示するWebページなども指定できます。メッセージはやはり「ゲットだぜ!」でしょうか(笑)
これで準備は終わりです。
■ブロモンをつかまえてみよう!
それでは実際に、ブロモンをつかまえにいきましょう!
PPビーコンをロビーの植木鉢にしかけてみます。今回は反応距離をギリギリまで縮めています。はたして見つけられるでしょうか。
プレーヤーには、ネイルのきれいな品質検証チームの女性リーダーに来ていただきました。キャリアウーマン風でカッコイイんです♡
うろうろしながらあちこちにスマートフォンをかざして歩いています。「えー、どこー? Sさん本当にブロモンいるの?」と可愛らしい声を出しながら、ブロモンを探すリーダー。とてもいいですね!
「あっ!」
大きな声を上げてリーダーが喜んでいます。手の中のスマホにはブロモンが!
ブロモンをゲットしてホクホク顔のリーダー(笑)
この後しばらくブロモン探しを一緒に楽しみました(笑)
目には見えない電波の発信源を探す、そんなこともできてしまうProfilePassport。未知なるポテンシャルをたくさん秘めてる製品なんです。
せっかく作ったゲームアプリのブロモンなので、今後も続編があるかもです。お楽しみに。
ポケモンGOでスマホの位置情報データ活用が変わる
プロファイルパスポートのプロデューサー、酒田Pです。これからポケモンGOの攻略記事、、ではなくポケモンGOと位置情報データマーケティングの関わりについて書いていきますのでよろしくお願い致します!
ポケモンGOがリリースされました
Pokemon GO、みなさんの周りでも話題になっていると思います。ご存知のように現実世界を歩き回って、位置情報を使ってポケモンを集めるゲームです。位置情報を使ったゲーム(位置ゲー)としては日本だとコロプラ、世界だとIngressが有名だと思いますがTVでの取り上げられ方などを見るとここに来てようやく「位置ゲーがメジャーになった」と言えるのではないでしょうか。
位置情報データ活用におけるよくある課題
位置情報データ(GPSやビーコンを含めて)を活用するに当たり、よくお客様から懸念を頂くのが「プロファイルパスポートを導入して位置情報活用をしようとしても、なかなかユーザが位置情報利用を許諾してくれないのではないか」という点です。
この点はご指摘の通りで、例えば位置情報を利用したクーポンなどを配信しようとしてもアプリユーザーの全員が全員位置情報利用を許諾してくれるわけではありません。位置情報データの活用に当たっては、ユーザーにとってのメリットを丁寧に伝える必要があり、適切なデータの取り扱いをしていくことで少しずつ理解が得られていくものだと思います。
ポケモンGOが位置情報データへの扉を開く
ポケモンGOがこれだけプレイされている現状、図らずもプレイヤー全員が「位置情報オン」の状態になっているはずです。今はマクドナルドの全店舗がゲーム内に登場(=ポケモンGOにスポンサーとして協賛)していますが今後は他の企業もどんどん参入し、またゲーム内にスポットとして登場するだけではなくいろんな広告やオファー機能なども追加されて企業にとっても魅力的な場になっていくものと考えられます。
マクドナルドがポケモンGOとのコラボ内容を発表。全国2900店舗が「ジム」または「ポケストップ」化 - Engadget Japanese
ポケモンGO、広告でも巨大ビジネスに 「提携店舗」受付開始へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
この位置情報データ活用の流れは、ポケモンGOの中だけにおそらくとどまらないのではないでしょうか。位置情報を使ったゲームが流行り、そのゲームを通してアプリユーザーにメリットを提供し続けることが出来るのであれば、徐々に位置情報データに対して世の中やユーザーがオープンになっていくものと考えられます。
その結果、企業にとっては「その場所にいる、必要な人にだけ効果的に情報を届けられる」ことになり、ユーザーにとっては「自分に合った情報が自分に合った場所で提供される」という世界になっていくのではないかなと思います。
次回は具体的に、ポケモンGOの登場前と登場後で位置情報におけるユーザーの許容度がどう変わっていったかを実際の数字で検証したいと思います。おそらく位置情報の許諾率は前後で大きく異なっているのではないか(ポケモンGOの登場以降、大きく上がるのではないか)と思っています!
位置情報活用プラットフォーム「プロファイルパスポート」では自社アプリでの位置情報活用だけではなく3rd partyデータの統計解析、DMPとしての利用も可能です。詳しくは以下の紹介サイトからお気軽にお問い合わせください!
「プロファイルパスポートマネージャー」を使って、はじめてのジオフェンス体験
はじめまして。ブログウォッチャーのブログをご覧いただきありがとうございます。
今後定期的に、位置情報データやスマートフォンまわりのことを書いていきますのでよろしくお願いします!ちなみに、会社名がブログウォッチャーですが、現在はブログをウォッチすることは行なっておりませんので、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
さてさて、私たちのメインサービス「プロファイルパスポート」は、主にスマートフォンの位置情報データを使い、アプリユーザーに特定エリアで情報をPUSH通知したり、検知ログを収集できるサービスです。
アプリ向け自社開発ツール「ProfilePassportManager2.0」では、アプリでPUSH配信する際のタイミングや反応させるジオフェンスやビーコン、反応回数の制御などを設定することができます。位置情報データを使ったターゲティング方法としては、ユーザーを検知するトリガーは大きく、ジオフェンス、ビーコンの2つがあります。(AndroidのみWi-Fiも検知可能です)今回は、ジオフェンスの基本的な設定方法をご紹介します。
まず、ProfilePassportManager2.0にログインし、ジオエリアタグ一覧、から新規ジオエリアタグ作成をクリックします。
↓新規ジオエリアタグ作成画面
今回は、私たちのオフィス近く、茅場町駅半径100mの円型ジオフェンスを設定してみたいと思います。「キーワードで検索」バーに茅場町、と入れます。Google Map APIと連携しているので、茅場町エリアが拡大表示されます。
↓茅場町検索結果 円指定で対象エリアの半径500mがデフォルト設定
さらに、半径を100mに狭め、「追加する」をクリックしヘッダーにある「保存する」を選択すると、茅場町駅半径100mのジオフェンスが完成しました!!
↓茅場町駅半径100mのジオフェンスが完成!
こうすると、対象アプリをインストールして位置情報を許諾しているユーザーのスマートフォンがジオフェンス内にIN/OUTしたタイミングを検知することができます。PUSH通知をおこなう場合はユーザーにわずらわしく思わなれないよう回数の制御が設定できるので、例えば1日に通勤で朝夕2回茅場町を通過するユーザーに対して、朝の時間帯にだけモーニングセットのクーポンを送ることや、金曜の帰宅時間にだけ週末に使えるレジャー施設の情報を配信することも可能です。
ちなみに、ジオフェンスは円でなくもっと細かくポリゴン(多角形)状に設定する事もできます。あまりに狭いビルや個人の家のような規模では、うまく検知できないケースがあるのですが、ある程度の敷地面積があるエリアでしたら、円よりも細かく設定が可能です。たとえば新宿御苑にポリゴンで設定をするとこんな感じ。
↓新宿御苑の境界にポリゴン設定
キャンペーン施策やアプリの特性に合わせて、効果的なジオフェンスの設定方法を探りながら、チューニングしていくことでよりやりたき構想が実現できるようになります。まずはプロファイルパスポートのデモアカウントを発行することも可能ですので、ご興味があるかたはぜひご連絡ください!